中国遼寧省瀋陽市皇姑区にある瀋陽人工知能(AI)産業パークの1階展示ホールには現在、テクノロジー感覚あふれるさまざまなAI体験装置が並んでいる。例えば、空中で手を振るだけでディスプレーの中の自分が「ワンタッチ着替え」を完了し、ロボットバリスタが自動でコーヒー豆をひいて香り高い一杯を入れてくれるなど、急速に進化するAI技術が人々の生産活動や生活を大きく変えつつあるのを紹介している。
瀋陽AI産業パークは7月10日に開園した。第1期プロジェクトは皇姑区政府と中国のインターネット検索大手、百度集団(バイドゥ)が共同で建設。建築面積は3万9千平方メートルに及ぶ。パーク内は、インテリジェントコンピューティングセンター、エンパワーメントセンター、データセンター、イノベーションセンターで構成され、全産業チェーンを対象とするスマートAIコンピューティングインフラの集積を目指す。現在は第2期プロジェクトの建設が加速している。
パーク内にはこれまでに、海天瑞声、 信安世紀、雲工場科技など40社が進出している。同産業パークは、自主制御可能でソフト・ハードが一体となったAIフルスタックインフラを備えており、入居企業に対してエンドツーエンドのAI技術サポートやデータサービス、アルゴリズムサービス、モデルサービスを提供できる。