飛行機の「小さな心臓」を守る女性整備士
ソース:
2025-10-16

 航空機の尾部に位置するAPU(Auxiliary Power Unit、補助動力装置)は「小さな心臓」とも呼ばれ、エンジンに次いで整備精度と生産価値が高い部品となっている。中国南方航空集団傘下で航空機部品の整備を担う南方航空瀋陽北方飛機維修(南航北維)の王璐璐(おう・ろろ)総経理は、この重要部品の整備を担う優秀な女性整備士として活躍している。

 王氏は20年以上にわたり民間航空機整備の第一線で働き、中国民用航空局、米国連邦航空局、欧州航空安全局など複数の整備資格を取得し、万能型の女性整備士として知られている。王氏が率いるチームはこれまでにAPU2千台以上を整備し、生産実績は40億元(1元=約21円)を超える。

 王氏は現在、同社の市場化改革と技術革新をけん引している。同社のAPU整備分野における総合力はアジアトップレベルにあり、9月に国務院国有資産監督管理委員会の「科改企業(科学技術革新企業)」リストに選ばれた。