恒力重工、初のデュアルフューエルエンジンを納入
ソース: 愛遼寧
2025-11-07

 近日、大連長興島の恒力重工産業パークから朗報が届いた。恒力重工が自社生産した初の液化石油ガス(LPG)デュアルフューエルエンジンが無事納入され、同社がグリーン燃料エンジンの製造能力を完全に備えたことを示した。

 初号機のデュアルフューエルエンジンの型式は6G60ME-C10.5-LGIP-HPSCRで、本体高さ12メートル、重量450トン、最大出力は23,000馬力に達する。LPGまたは軽油を燃料として使用し、船舶運航コストを大幅に削減するとともに、国際海事機関(IMO)が定める最も厳格なTier III排出基準を満たすことができる。

 エンジンは外航大型船舶の「心臓」として、船舶の安全かつ安定した航行に極めて重要な役割を果たす。恒力重工は事業開始初期より、「造船」と「造機」(エンジン製造)を同時に推進する方針を採用した。昨年9月には自社生産初のエンジンが納入され、造船分野における「船がエンジンを待ち、エンジンが軸を待つ」というボトルネックを打破。恒力重工が世界最大規模かつ最も充実した設備を備えた造船拠点となるのを後押しした。

 強力な設計開発力と完全な自社生産能力に支えられ、恒力製エンジンは短期間で市場から十分な認可を得て、エンジンの受注は2029年まで埋まっている。フル生産達成後、恒力重工は年間180台のエンジンを生産可能となり、中国単体では最大の船舶用エンジンメーカーとなる。G95及びそれ以下の機種をカバーし、LNG、LPG、メタノール、アンモニアの4種類の低炭素・ゼロ炭素デュアルフューエルエンジンの全ラインアップ化を実現する。