小さな公衆トイレは人々の生活を改善し、小さな空間は偉大な文明を反映する。
11月19日は「世界トイレの日」で、今年のテーマは「変革を加速させる」。瀋陽市は、「トイレ革命」を推進する過程で、市民の緊急の困難と悩みに焦点を当て、市民の生活レベルの向上の足を引っ張るところを補うために努力している。また、トイレの品質と標準化を、公衆トイレのアップグレードと改築の目標としている。「トイレ革命」は、街の公衆トイレのサービス機能をさらに充実させ、街の文明的なイメージを高め、市民の幸福感と獲得感を増した。
近年、瀋陽市は、様々な取り組みを通じて、公衆トイレの建設と管理を強化し、公衆トイレの人間本位化、精細化且つ知能化的発展を推進する。
公衆トイレは小さなものではあるが、その都市の文化的嗜好や文明度、さらにはその都市の精細化管理のレベルを反映するものである。
瀋陽故宮の北壁外には皇城スタイルの公衆トイレがあり、これは瀋陽故宮の古代建築と応じ合っている。「外見は城壁の角楼に似ており、観光客に利便性を提供するだけでなく、瀋陽故宮の建築様式も継承している。」と省外観光客は賞賛した。
皇城スタイルの公衆トイレは外見がキレイだけでなく、設備も整っている。入り口にはバリアフリー通路が施され、お年寄りや体の不自由な人、乳幼児連れの人などにも利用しやすくなっている。また、緊急時のための救急箱も用意されている。
「以前は、デリバリーを配達する際に水を飲んだり、トイレに行ったりするのが大変で、出前を配達しているときは、あえて水を飲まないようにしていた」フードデリバリー配達員の秦さんはそう語った。「今では公衆トイレが増え、トイレとしての利用が便利になっただけでなく、多くのサービス機能も追加され、外で働く労働者の休憩がより便利になった。」
秦さんに利便性を提供する多目的トイレは、最近オープンした平和広場公衆トイレで、東北地方初の5Gスマート・コンビニエンス・ステーションであり、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、オーディオ・ビジュアル技術を衛生施設の建設と組み合わせたハイエンドの市政サービス施設である。
見た目は「小さくて美しい」が、内部は大きな世界を持っている。ホールに入ると、壁面の「公衆トイレ案内システム」のモニターの大画面で、天気、利用人数、水道・電気などのデータ情報が一目瞭然。公衆トイレには、AED救急除細動器、シェアリング傘、モバイルバッテリー、トイレットペーパー自動販売機、給水器、便利なサービスボックスが設置され、無料で体重測定や靴磨き機などの設備も提供されている。
特に注目したいのは、新鮮空気システムと低レベル負圧脱臭装置に加え、自動清掃・洗浄ロボットもトイレに設置された。このロボットは、利用者がトイレから出た後の空き時間帯に、便器と床に対して紫外線除去、洗浄、空気乾燥の自動化操作を行い、清掃時間は約20秒で、誰かがトイレを使用している場合、ロボットは自動的に元の位置に戻り、トイレ体験に影響を与えないように設計されている。
「トイレ清掃ロボットは東北地区の公共トイレ施設で初めて設置され、管理人員の労働強度を減らすだけでなく、公共トイレの清掃の質も向上させる。」と和平区都市管理局関連業務の責任者である王鑫さんは紹介した。