大連造船が日本トップ船主と初の協業
2025-04-18

 中国船舶集団(CSSC)傘下の大連造船はこのほど、日本郵船株式会社(NYK Line)の完全子会社であるNBP(NYK Bulk & Projects Carriers Ltd.)と、33,000載貨重量トンのデッキ輸送の船建造契約を正式に締結した。本契約は、大連造船にとって日本のトップクラスの船主との初の新造船プロジェクトであり、中日両国のハイエンド設備製造分野におけるさらなる協力関係を象徴するものとなる。

 本船の基本設計は、CSSC傘下の上海船舶研究設計院が主導し、大連造船が生産設計と建造を担当している。2027年の引き渡しを予定しており、NBP船隊に「新たな血液」を注ぎ込み、船隊の更新・グリーン化を後押しする。広いデッキ設計と高い積載能力を備え、洋上風力発電設備や石油化学モジュールなどの超大型貨物の輸送需要に対応し、世界の特殊物流の効率を大幅に向上させる。

 近年、大連造船はグリーン船舶やスマート装備などの先端分野に注力し、世界初となるさまざまな船型を相次いで引き渡すことで、技術蓄積とブランド影響力を世界トップレベルに押し上げている。