2024年シーズンに遼寧鉄人に加入して以来、邦本宜裕選手は卓越した技術で次第にチームメイトやサポーターの信頼を勝ち取り、チームに完全に溶け込んで「中盤のエンジン」として活躍している。延辺龍鼎戦前、この日本人選手は中国サッカー甲級リーグ(中甲)加入後初めて単独でメディア対応を行い、遼寧日報記者の独占インタビューに応じた。
遼寧鉄人加入前、邦本宜裕選手は日本、韓国、ポルトガル、マレーシアなど各国リーグでプレーした経験を持つ、まさに「国際派」だ。しかし彼の目には、中国リーグの激しさは「特別なもの」と映っていると語っている。「中甲の身体的対抗強度は非常に高く、全力を尽くさなければ高品質な試合をすることは難しい」。技術型ミッドフィルダーとして、邦本選手は中甲のリズムに適応しつつ、高強度の対抗でも技術を発揮できるよう努めていると述べた。
邦本以前にも、大黒将志のような日本代表経験者を含む日本人選手が中国リーグでプレーしたことはある。しかし、ホームチームのサポーターから認められ、監督からキャプテンマークを託された日本人選手は邦本が初めてだ。「中国リーグで最も成功する日本人選手になる可能性を考えたことはありますか?」という記者の質問に、邦本選手は照れ笑いを浮かべながらこう答えた。「もちろんそうなりたいです!選手のキャリアには不確定要素が多いですが、中国でプレーする限り、遼寧鉄人以外のチームでプレーしたいとは思いません。私は瀋陽が本当に大好きで、この街を愛していますから」。
「瀋陽の気候は快適で、風景は美しく、人々は温かい…」。邦本選手は「瀋陽愛」を証明するため、記者に熱心にその理由を列挙した。「特に街でサポーターに声をかけられ、励ましていただくことが多く、その善意にいつも感動しています」。
今シーズンの鉄人所属外国人選手3名の中で、邦本だけが続投組であることは、クラブやチームからの厚い信頼の表れだ。キャプテンとして中核を担う邦本選手は、チームの超級リーグ昇格に向けて極めて重要な役割を果たすに違いないと予想されている。これに対し邦本選手は謙虚にこう語った。「サッカーはチームで動くスポーツです。我々鉄人にとって最も重要なのは団結です。全員が全力を尽くせば、必ず目標を達成でき、多くのサポーターの期待に応えられると思います」。