公園での小さな卓球試合が市民の健康を育む
2025-05-09

 近頃、瀋陽市鉄西区の労働公園卓球場で、約200名が参加するダブルス親善試合が開催された。この会場は遼寧省瀋陽市最大の屋外卓球場で、卓球大会の開催は10年連続となる。現在、瀋陽市内には比較的大きな公園卓球場が約80カ所あり、年間を通じて屋外卓球を楽しむ愛好者は約5万人に上る。

 今回の大会を主催した呉善文氏(72歳)は、熱心な卓球愛好者である。10年前に労働公園のWeChatグループを立ち上げ、大会運営を始めた。現在では同公園に3つのグループが存在し、メンバーは合計1300人以上に拡大した。近年では他公園と連携し屋外卓球リーグを開催するなど、瀋陽市内に公園卓球ブームを巻き起こしている。

 瀋陽市内の主な屋外卓球場は、労働公園のほか、黎明公園・建設公園・オリンピック公園・青年公園・国奥公園・百鳥公園などが挙げられる。愛好者が増えることに伴い、各公園では卓球グループが結成され、定期的に大会が開催されている。特に労働公園では月に平均2回の大会が開かれ、参加人数は多い時は約500人に達し、早朝から夜10時の消灯時間まで熱戦が続くこともある。

 屋外卓球愛好者たちは、瀋陽市におけるみんなの健康づくりをけん引する存在となっている。この活動は各方面から支援を受けており、国家認定のスポーツ指導員による技術指導や、鉄西区文化観光局による器材・会場のメンテナンスが実施されている。また、地元企業が賞品や飲料水を提供するほか、元国家代表選手の劉吉康氏をはじめ、高い技術を持つプロの選手たちが定期的に公園を訪れ、愛好者への指導を行っている。