
中国遼寧省大連市の旅順博物館でこのほど、「明諭琉球国王勅」の展示が再開され、各方面の注目を集めている。明の崇禎帝が琉球国王を冊封したこの文書は、琉球がかつて中国の藩属国であった重要な史実を示しており、琉球の歴史や日本の琉球侵略の歴史の研究の重要な実証となっている。

11月27日から再展示が始まった「明諭琉球国王勅」は複製品で、実物は博物館の倉庫に収蔵されている。勅諭の落款は明の崇禎2(1629)年で、黄色の紙の四方に金色の雲と竜の模様があり、「広運之宝」の朱文方印が捺印され、本文は整った楷書で書かれている。
