千年の奇跡・奉国寺:木造建築の宝
ソース: 愛遼寧
2026-02-05

 千年の古刹・奉国寺は遼寧省錦州市義県に位置し、近年「ネット有名人気」の文化観光スポットとして注目を集めている。文物や古建築を愛好する国内外の観光客が訪れるだけでなく、現代的な「China Travel」の深堀り旅先としても人気を博し、アンドレス・バルガスをはじめとする中国伝統文化に傾倒する多くの外国人が足を運んでいる。

 奉国寺は遼の開泰9年(1020年)に建立され、敷地面積6万平方メートル。木造建築、塑像、彩色画という「遼代三絶」を一体に伝える。1961年には第一陣の全国重点文物保護単位に指定され、2012年には「遼代木造建築群」として『中国世界文化遺産暫定リスト』に登録された。

 特に有名なのは、単体面積1800平方メートル・九間の大雄殿である。間口約55メートル、奥行き約33メートルは、中国現存最大の単層木造建築。48本の「大黒柱」が伝統的な継手仕口(ほぞ-ほぞ穴)で千年を支える。殿内に遺る彩色画は約4000平方メートルに及び、全て遼代のオリジナルで極めて高い芸術的価値を持つ。梁に残る42体の飛天像は男性の面相で唐代の遺風を感じさせ、敦煌壁画にも比肩する精緻さだ。上空から眺めると、深く反り上がる軒と雄大な七鋪作の組物が『詩経』の「鳥の如く羽搏き、飛翔すが如し」の趣を彷彿とさせる。

 千年の時を経ても、修復と保護を重ねながら、建築・塑像・彩色画を通じて燦然たる中華文化を伝え続ける。建築学者・梁思成は「千年の国宝、比類なき国宝」と絶賛した。

 国際的に評価された映画『グランドマスター』では、カメラがゆっくりと七体の仏像前を掃引する場面が奉国寺で撮影され、その芸術美が観客の心を打つ。殿内背面の明代作・男性相の逆座観音は唐代以前の古風を留め、伏し目がちな慈悲の表情は、同映画で宮二が跪拝するシーンの原型となった。ゲーム『Black Myth: Wukong』のロケ地としても若年層に認知され、ネットインフルエンサー「東北李小鬧」が投稿した「奉国寺冬至光影」動画は、その美をさらに広める役割を果たしている。